1914年に松江でパン、菓子の製造・販売業からスタートしたみしまやは、地域の皆様に支えていただき、お客様の食生活をお客様と共に考えながら今日まで営業を続けてきました。私たちは地域の心豊かな生活をお手伝いすることを目指し、地産地消商品の拡充、食育活動の取り組み、店づくり・情報発信におけるバリアフリー化などを進めてきました。創業より約100年、私たちが大切にしてきたのは、お客様、取引先様、共に働くメンバー同士との「信頼関係の構築」です。それができた先に社会貢献があると考え、地雷や子ども兵の問題に取り組むNPO法人テラ・ルネッサンスへのお客様と一体となった募金やバザーによる支援、地域の障がいのあるお子さんの職場体験活動である「ぷれジョブ」などを行なっています。これからも「誰からも信頼される企業」を目指し、地域の健やかな食を支え続けていきます。

みしまやは、以前より地産地消の取り組みを続けてきましたが、さらに近年では、島根の豊かな自然の恵みを生かし、地元メーカー様と協働して独自の加工品を開発して、みしまやならではのオリジナル商品の発信を積極的に行っています。山陰の名産・赤てんを甘味のあるパンで包んだ「赤てんぱん」は、少し辛味のある赤てんとほんのり優しい甘さのパンがマッチして大変人気の商品です。最近は赤てんの辛味を増した赤てんぱんも販売しています。「熟成古酒　日と月（ひとつき）」も、みしまや限定の商品です。地元酒造の蔵でじっくりと熟成させた澄んだ琥珀色のお酒で、そのまま飲めばウイスキーのよう、お燗をすればふわっと米の旨みが広がります。また、同じ酒造で熟成させた飲めるみりん「七寶みりん」も好評です。地元原料を使ったジャムは、形が悪いものや余ったものを活用して製造しており、イチジクやリンゴ、イチゴなど、季節の味を楽しんでいただけます。その他、骨取りサバを地元の味噌で付けた味噌漬けなど、幅広い年齢の方に安心して食べていただける豊富な商品を取りそろえています。

地元産品を使ったオリジナル商品は、みしまやがこれまで築いてきた地元の生産者様、メーカー様との信頼関係からつくることができています。地域の皆様に支えられていることに感謝し、地元産品のおいしさをよく知っているもの同士でコラボレーションすることで、広く評価していただける商品をご提供できているのではないかと思っています。今後の取り組みのキーワードは「セルフメディケーション」。お客様のお声を大切にしながら、安心安全な食品の提供を通じて、健康な毎日を過ごしていただくご提案を続けていきたいと願っています。インターネットなどの活用で全国のお客様との接点が増えることをうれしく感じると共に、商品開発や販売手法など、さまざまなアイデアをいただけたらと思っています。みしまやでしか食べられない「じげの味」をお楽しみください。