山陰を代表する名菓ができるまで
~どじょう掬いまんじゅう~
SPEAKER→中浦食品株式会社
2021年04月05日
安来節に合わせてユーモラスに「どじょう掬い踊り」を踊る〝ひょっとこ〟をモチーフにした「どじょう掬いまんじゅう」は、山陰を代表する名菓として親しまれています。どじょう掬いまんじゅうの製造・販売を手掛ける中浦食品株式会社の鷦鷯侑副社長に、地元の資源を生かした特産品づくりにかける想いを伺いました。
中浦食品
山陰はおいしい食材の宝庫!
地元の資源を生かした食品づくりに携わって300年
貞享3年(1686年)、三世興三右衛門甚助が美保関(現在の松江市美保関町)で酒造業を興したことから、中浦食品株式会社の歴史が始まりました。やがて、板わかめなどの水産加工品や佃煮、するめ、わかめ菓子などの土産物の製造・販売を開始し、60年ほど前からお菓子もつくり始めました。山陰はおいしい食材の宝庫です。創業より300数余年、「郷土の特産品づくりで街づくり」を基本理念に、山陰の優れた食材を使って、さまざまな商品づくりに取り組んできました。「自然に優しく、地球に優しく」とエコロジーが提唱される今、中浦食品は以前から自然との共生を考え、大切に育みながら、時代と共にオリジナルティーあふれる食文化の創造に力を注いでいます。お菓子をはじめ、新鮮な海産物を使った加工品や名産品は、旅行のお土産として喜ばれているだけでなく、贈答用やお取り寄せなどで、全国の皆様にも山陰の味覚をお楽しみいただいています。おいしい食品を通して、山陰の豊かな自然の恵みを感じていただけたらと思っています。
どじょう掬いまんじゅう
どじょう掬いまんじゅう
山陰を代表する〝ひょっとこ〟をモチーフにした名菓
水玉模様の手ぬぐいが目印! どこか懐かしくて優しい味わい
どじょう掬いまんじゅうは、安来節に合わせて踊る「どじょう掬い踊り」に登場する”ひょっとこ”のお面をモチーフにした、島根・鳥取の山陰両県を代表する銘菓です。水玉の手ぬぐいが巻かれたかわいらしいお顔の形と、白餡の優しい甘さが特徴で、1967年の販売開始から50年以上経った今も、県内・県外・さらには海外でも愛されています。近年では、山陰両県の名産品をもっと多くの人に知っていただけるよう、さまざまな食材の生産者やメーカーの皆様と協力して、定番の白餡に加え、抹茶餡、ミルクチョコ餡、いちご餡、二十世紀梨餡、栗を使ったこし餡、ミルクキャラメル餡と7種類のどじょう掬いまんじゅうを展開しています。それぞれの食材のおいしさが引き出された餡と、クッキーのような生地で仕上げたおまんじゅうは、日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶との相性も抜群! 全国展開している山陰名菓として地元の名産品をPRできるよう、今後もどじょう掬いまんじゅうの可能性を広げていきますので、どうぞご期待ください!
どじょう掬いまんじゅうの他にも豊富な商品を展開しています。例えば、自然の旨みがぎゅっと凝縮された宍道湖のしじみは、レトルト殺菌していますので、県外でも常温でのお持ち帰りが可能で、調理も手軽だと、お土産や贈答用として大変好評を得ています。こうした地元の資源を生かした観光土産品の製造・販売、オリジナル食品の開発などを通じて、山陰両県のさまざまな生産者やメーカーの皆様のご縁結びを行っています。中浦食品の直売店では、そのご縁の中から出合った素晴らしい商品を数多く取りそろえています。「食を通して文化を創造し、情報を発信する」ことが中浦食品のテーマであり、企業の務めであると考えています。中浦食品の商品から、山陰の食べ物のおいしさを知っていただき、ぜひ遊びに来て山陰の良さに触れていただきたいと願っています。
どじょう掬いまんじゅう
安来節に合わせて踊る「どじょう掬い踊り」に登場する〝ひょっとこ〟をモチーフにした山陰名菓。定番の白餡の他、抹茶やいちご、ミルクチョコなど7種類の味が楽しめます。
中浦食品株式会社
〒699-0109 島根県松江市東出雲町錦浜583-41
TEL 0852-53-0844/FAX 0852-53-0843
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