日本酒の発祥の地から世界へ羽ばたく
〜李白 純米吟醸 WANDERING POET〜
SPEAKER→李白酒造有限会社
2021年04月05日
「出雲国風土記」には神々が酒を醸し楽しんだと記され、日本最古の歴史書「古事記」の出雲神話お大蛇退治にも酒が登場し、島根は日本酒発祥の地と呼ばれています。松江市でも酒造りが盛んに行われてきました。伝統の味を守り続ける「李白酒造」に酒造りへの思いを聞きました。
李白酒造
140年余年、ふるさとの味を継承する酒蔵
いつも傍らにある美味しさを造る
城下町松江で1882年に創業した「李白酒造」。「李白」は、松江市出身の若槻礼次郎元首相によって名づけられました。酒を愛した唐の詩人・李白にちなんだ由緒ある酒名です。島根県産ブランドの酒造好適米こだわり、山田錦や五百万石など県内産米を中心に使用。ら名水として名高い「石橋のお井戸」の水を敷地内の井戸から汲み上げ、創業当時から仕込み水にしています。目指しているのは「ついつい飲みすぎてしまう酒」。酒は料理に風味が負けるのでもなく、主張しすぎるのでもなく、食と調和することが大切だと考えます。家庭で夕食を食べながら、居酒屋で素朴な料理を食べながら、「気がついたらこんなに飲んでいたのか」「料理も酒も美味くて進む。もう一杯もう」となる、それが李白の酒。宴の中心になりすぎない、当たり前にそこにある酒を目指して技術を研鑽しています。山、川、海、湖のある松江市は食材の宝庫。豊かな郷土の味とともに、李白の酒を楽しんでいただきたいです。
李白 純米吟醸
豊かな香りとコク、スッキリとしたキレ
料理との多彩なマリアージュを楽しむ
「李白 純米吟醸 WANDERING POET」は李白を代表する銘柄。地元の日本酒愛好だけでなく、アメリカやフランス、シンガポール、韓国、スペイン、ドイツ、オーストラリアなど15か国でも好評を博しています。55%に精米した酒造好適米の山田錦を使い、伝統の技で低温発酵させた純米吟醸。日本酒らしいふくよかな香りがたちのぼり、心地よいコクと程よい酸味、爽快なキレをあわせ持っています。ベーシックで穏やかな味わいなので、合わせる料理を選びません。味覚のマリアージュを楽しむという、日本酒の醍醐味を堪能できます。海外の方にも親しみを持ってもらえるよう、〝旅の詩人〟とも呼ばれる李白にちなんで「WANDERING POET」の名をつけました。李白の酒は辛口が多く、芳醇かつキレがいいのが特徴です。「辛い」「甘い」と一口に言っても日本酒の印象は人それぞれに異なり、フレッシュな酒も熟成酒もそれぞれにうまさがあります。決め打ちをせずにいろいろな味を試し、好みを探ると楽しみが広がります。
李白の酒造りは手作業が主体となっています。お金をかければオートメーション化ができますが、140年近い歴史の中で培われた伝統の技術を磨き続けることに意義を見出しています。酒造りを志す意欲ある人材であれば、出身地に関係なく登用。伝統の舞台に新しい風も取り入れています。
昔ながらの酒造りをベースにした新しい挑戦もしています。自然界の中で生成された花酵母を使い、新銘柄を開発。ツルバラ酵母の「純米吟醸 雄町」、ベゴニア酵母の「特別純米酒 超辛口」「純米吟醸 生酛仕込」は味も香りも個性があります。島根県の花であるボタンの酵母を使った「華露 CARO」は淡いピンクで、爽やかな口当たりのスパークリングも販売。日本酒初心者の方も、先入観を持たずに飲み比べて試して欲しいです。かしこまらず、細かいことは考えず、まずは飲んでみることで新しい扉が開くでしょう。
李白 純米吟醸 WANDERING POET
日本だけではなく世界中で愛される、李白を代表する銘柄。酒造好適米の山田錦を使い、伝統の技で低温発酵させた純米吟醸。
李白酒造有限会社
〒690-0881 島根県松江市石橋町335
TEL 0852-26-5555/FAX 0852-26-5557
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