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おもてなしの心を込めた伝統の味を食卓に 〜 一十一 hitoi 〜

SPEAKER→皆美館

2023年02月22日

創業130年以上の歴史を誇る皆美館。不昧公の言葉を家訓として、多くの文人墨客に愛された老舗旅館が、最近新しい取り組みを行っているという。伝統を守りつつ現代のニーズに沿った不易流行の商品づくりについて、皆美館常務取締役の皆美匡宏さんにお話を伺いました。

皆美館

創業時から引き継がれる精神でおもてなしを供する
湖畔の老舗旅館

皆美館の創業は明治21年。宍道湖のほとりで旅籠を開業して以来、130年以上の歴史を持つ老舗旅館です。

「客のこころになりて 亭主せよ」これは、松江藩7代目藩主・松平不昧公が残した言葉です。創業の女将はこの教えをおもてなしの精神として宿泊客を迎え、島崎藤村をはじめとした多くの文人墨客に愛される宿となっていきました。この言葉は今でも皆美館の家訓として大切に引き継いでいます。

建物には随所に歴史の面影が残り、併設するお食事処では山陰の食材を活かした伝統的なお料理をお楽しみいただけます。食事をしながら眺める枯山水式のお庭は、宍道湖を借景とした白砂青松の美しい庭園で、アメリカの日本庭園専門誌ランキングでは常に上位の評価をいただいております。その湖畔庭園や宍道湖を望む客室は、それぞれに個性的な趣を持つ16室をご用意。皆美館にお越しいただいた際には、温泉や島根の食材を使った自慢のお料理を満喫していただきながら、松江の文化や城下町の歴史も感じてもらえたらと思います。

皆美館

一十一 hitoi

料亭の味を食卓で!
伝統と革新がつくり出す、皆美の味の新しい提供方法

歴史と伝統を守り、引き継いでいくという責任もありますが、世の中が変化をしていく中で、時代に合わせた新しい試みにも取り組んでいます。その一つが2023年の1月から販売を開始した「一十一(ひとい)」シリーズ。皆美館で提供している日本料理が、ご家庭の食卓で楽しめるという商品です。
もともと皆美館が、例えば慶事などのいわゆる「ハレの日」にご利用いただくことも多いところで、うれしいことがあった時においしいものを食べることで、気分が上がったり、ほっこりしたり、そういう想いを提供できる場所でありたいと思っています。
この 一十一も同じように、“ちょっといい日を もっといい日に。” というのをコンセプトにして、大切なひと時をもっと豊かにするため、老舗料亭旅館の味をより手軽で気軽に楽しんでほしいという思いで作りました。皆美館の伝統的な技法で作られる多彩なお料理を、新しい冷凍技術を駆使することで、味わいを損ねることなくお届けできるようにしています。

一十一 hitoi

ブランド名の「一十一」は、一と一を結ぶ、1+1という意味です。ここ松江の地が不昧公の茶の湯文化が根づいている地ということもあり、「一期一会」「一客一亭」といった、茶道に由来する教えも大切にしています。お客様とのご縁があり、茶の湯の心得でおもてなしをさせてもらう、一十一にはそういった思いを込めました。
商品は現在、皆美伝承の出汁で炊き上げたご飯にこだわりの具材を乗せた「いろどり飯」を6種、和洋折衷の味わいが楽しめる「いろどりスープ」を6種、老舗旅館の家伝出汁を4種ご用意しています。お料理の内容は実際に旅館の夕食などで提供しているこだわりのメニューで、今後さらに多くの商品を展開することができればと考えています。
ご自身のためにはもちろん、何かの記念日や、誰かの特別な日のために、いつもの食卓を彩るお料理としてご利用していただきたいというのが我々の思いです。

皆美館

島根県松江市末次本町14

0852-21-5131

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